インサイド MFM

こんにちは、まりはちです🚀

Misskey関係では主にMFM(Markup language For Misskey)やAiScript、MisskeyPagesの開発で関わっています。よろしくお願いします。

今回の記事では、MFMで使われている技術や考え方について紹介しようと思います。 少し専門的な内容を含むと思いますが、少々お付き合いください!

MisskeyはどうやってMFMを認識する?

MFMで書かれた文字列をそのまま表示するだけだと、太字にするなどの効果を与えることはできません。なぜなら、MFMはそのままでは普通の文字列なのでどの部分を太字にすればいいのかをMisskeyが認識できないためです。

MisskeyがMFMで書かれた文字列の効果や構造を認識できるようにするためには、構文解析(パース)というステップが必要になります。

構文解析の「構文」とは、例えば太字などの記法のことで、MFM構文を含む文字列を解釈してMisskeyが認識できる形のデータに変換することを構文解析(パース)といいます。構文解析はMFMの解析や表示をする上で重要な技術となっています。

また、パースをするプログラムのことをパーサー(構文解析器)と呼びます。

MFMのパーサーはどのように動作するのか?

MFMのパーサーは、1つのMFMの文字列を受け取り、それを解析することでMisskeyが認識できる形のデータに変換するプログラムです。

[MFMの文字列] --(MFMパーサーのプログラム)--> [Misskeyが認識できる形のデータ]

ここでは、MFMのパーサーの動作について少し見てみることにします。

MFMパーサは、受け取った1つの文字列を、複数の部分として分割します。各部分は、太字などの効果が適用される部分と、効果が適用されない普通の文字列です。この各部分のことをノードと呼び、この全体のことをAST(抽象構文木)またはノードツリーと呼んでいます。

この部分に分けることこそがMFMのパーサーが行うもっとも重要な仕事です。先ほど説明した「Misskeyが認識できる形のデータに変換する」とは、この明確に部分分けされたASTを生成することを指していました🚀

おわりに

いかがでしたか? MFMで使われている技術について、基本的な考え方の部分についてお話しました。 実際のMFMのパーサーはもう少し複雑なこともやっていますが、ベースにある考え方はここに書いたとおりです。

構文解析はいいぞ。🚀