Misskey構築の手引き
このガイドではMisskeyのインストール・セットアップ方法について解説します。
前提条件
以下のソフトウェアがインストール・設定されていること
- Node.js (16.x以上)
- PostgreSQL (10以上)
- Redis
- Yarn (v1系)
- FFmpeg
環境変数が次のように設定されていること
NODE_ENV=production
ユーザーの作成
Misskeyはrootユーザーで実行しない方がよいため、代わりにユーザーを作成します。 Debianの例:
adduser --disabled-password --disabled-login misskey
Misskeyのインストール
su - misskey
git clone --recursive -b master https://github.com/misskey-dev/misskey.git
git submodule update --init
cd misskey
git checkout master
yarn install
設定
設定サンプルの.config/example.yml
をコピーし、default.yml
にリネームします。
cp .config/example.yml .config/default.yml
default.yml
をファイル内の指示に従って編集します。
ビルドと初期化
次のコマンドでMisskeyのビルドとデータベースの初期化を行います。 これにはしばらく時間がかかります。
yarn build
yarn run init
Debianをお使いであれば、build-essential
パッケージをインストールする必要があります。
エラーが発生する場合
何らかのモジュールでエラーが発生する場合はnode-gypを使ってください:
npx node-gyp configure
npx node-gyp build
yarn build
起動
お疲れ様でした。以下のコマンドでMisskeyを起動できます。
yarn start
GLHF✨
systemdを用いた管理
systemdサービスのファイルを作成
/etc/systemd/system/misskey.service
エディタで開き、以下のコードを貼り付けて保存:
[Unit]
Description=Misskey daemon
[Service]
Type=simple
User=misskey
ExecStart=/usr/bin/npm start
WorkingDirectory=/home/misskey/misskey
Environment="NODE_ENV=production"
TimeoutSec=60
StandardOutput=syslog
StandardError=syslog
SyslogIdentifier=misskey
Restart=always
[Install]
WantedBy=multi-user.target
CentOSで1024以下のポートを使用してMisskeyを使用する場合はExecStart=/usr/bin/sudo /usr/bin/npm start
に変更する必要があります。
systemdを再読み込みしmisskeyサービスを有効化
systemctl daemon-reload; systemctl enable misskey
misskeyサービスの起動
systemctl start misskey
systemctl status misskey
と入力すると、サービスの状態を調べることができます。
Misskeyのアップデート方法
アップデートの際は必ずリリースノートを確認し、変更点や追加で必要になる作業の有無(ほとんどの場合ありません)を予め把握するようにしてください。
masterをpullし直し、インストール、ビルド、データベースのマイグレーションを行います:
git checkout master
git pull
git submodule update --init
yarn install
yarn build
yarn migrate
アップデート内容、およびデータベースの規模によっては時間がかかることがあります。
アップデートが終わり次第、Misskeyプロセスを再起動してください。
ビルドや起動時にエラーが発生した場合は、以下のコマンドをお試しください:
yarn clean
またはyarn cleanall
npm rebuild